おひとりさまの旅の醍醐味は、自分の価値観と趣味を思う存分楽しめることです。
今回は北陸・石川県金沢市を訪れました。
木で創る ーその蓄積と展開ー
会期:2022(令和4年)年6月25日(土)~11月27日(日)
会場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 921-8033 石川県金沢市寺町5丁目1−18
入館料:800円(常設展のみは300円。金沢文化施設共通観覧券の対象施設)
※一般駐車場なし。徒歩5~10分圏内にコインパーキング・バス停。
シンプルな博物館で、建築に興味がある方におすすめです。
明るい開放感のある空間で居心地のいい博物館。この心地よさは、「金沢というまちの居心地よさ」と同じもの。おおらかで明るく・動線がはっきりしていて快適でした。
金沢のまちも、金沢建築館も、その場所そのものの魅力があります。
常設展
迎賓館赤坂離宮和風別館 游心亭 再現展示
迎賓館に行きたいと思いながら東京までいけないのでとてもうれしい展示です。
外に向かってベンチが据えられているので、この贅沢な空間をゆっくり味わえました。 私が訪れたときは雨でしたが、ほかの天気・ほかの季節ならどんな空間になるのか、また来てみたい。


第5回企画展 木で創る その蓄積と展開
※写真撮影を許可されている場所で撮影しています。
はじめに
木造の建築技術ってそこまで進化しているの!と驚く企画展。

日本各地で木の育つ森林写真を中央にして、左に五重塔図面、右に木造高層建築物イメージ図。
高層建築が木でつくれるの…?
木造建築の伝統と現代
展示の導入である最初のフロアから、木のトンネルをくぐってメインの展示エリアに続きます。

メインの展示は大きく2つ。まずは、木造建築として広く知られている五重塔や寺社の伝統。
そして現在の木造技術の進化を紹介しています。
写真パネルや模型が大半で、「なんとなく建築好き」くらいの私にもわかりやすい展示でした。国宝・正福寺地蔵堂の模型は半分にわかれていて、内側の構造が見られます(東京国立博物館 所蔵)。実際の建物では内部を見られることはないのでうれしい。
現在の木造建築・技術については、リアルタイムだということがわくわくさせます。
金沢駅鼓門をはじめとする木組みの技術すごい。それに、どの木造建築も優雅なたたずまいをしています。火事や地震を経て開発されてきた強化木材のコーナーは、いままでもっていた古い木造イメージがひっくり返されました。
新築の五重塔と木造高層建築物模型は心の踊るプロジェクトだと感じます。私が生きているうちに実現しますように!

上の写真右端が木造高層建築の模型です。いつか、建ったところを見てみたい。
ミュージアムショップでお買い物
わくわくしっぱなしのまま、ミュージアムショップで「金沢圏の建築家と建築」を買って帰りました。
金沢文化圏の建築191が写真入りで収録、コラムやインタビューも豊富だ…!
読みやすくて歴史や地域を俯瞰した大ボリュームで、大満足。熱量のある本は素人目にも楽しめます。

歴史的重層性をもつまちだからこそ、現在をつくることに意義がある
金沢圏の建築家と建築 21世紀以降の金沢の伝統と創造 より引用
金沢はぱっと見ただけで目をひく素敵な建物が多いので、建物めぐりも楽しめるまちです。
この言葉のとおり、伝統と現代の両方を1つのまちで味わうたのしさ、ぜひどうぞ。

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